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SURUPAs COLUMN|2026.08.26

ジャンガコネクターから
個客識別マーケティングへ― DXからAXへ進化する信頼の仕組み ―

革新とは、新しい技術を入れることだけではありません。異なる仕組みをつなぎ、データを価値へ変え、その価値をお客様へ確実に届け続けることです。ジャンガ・テックの創業から今日までを貫くものは、技術スキルを「信頼される仕組み」へ変える挑戦でした。

創業からAX時代へ挑戦を続けるジャンガ・テック代表の劉桂栄

創業の原点は、「つながらない」をなくすこと

ジャンガ・テックは2002年の設立当初から、紙を使わない経営とASP・SaaS型サービスに取り組んできました。当時は、業務ごとにシステムが分かれ、店舗、本部、取引先、社員の情報が別々に管理されることが当たり前でした。

しかし、データが分かれていれば、同じ情報を何度も入力しなければなりません。現場で起きた変化が経営へ届くまでに時間がかかり、お客様を理解するための情報も点のまま残ります。そこで必要だったのが、異なる仕組みの間に橋を架ける「ジャンガコネクター」という発想です。

つなぐ目的は、データを集めることではありません。現場の事実を経営判断へつなぎ、お客様への次の価値へつなぐことです。

ジャンガコネクターは、企業の分断を価値へ変える

POS、会員、購買履歴、在庫、店舗、人事、勤怠、給与、申請。企業には多くのシステムがあります。重要なのは、すべてを一度に入れ替えることではなく、今ある仕組みを活かしながら、必要な情報が正しく流れる状態をつくることです。

ジャンガコネクターは、単なるデータ転送ではありません。項目の意味、更新のタイミング、権限、例外処理、業務の責任者まで理解した上で、現場で継続して使える連携を設計する考え方です。ここには、長年の開発・運用で磨いた技術スキルと業務知識が必要です。

ジャンガコネクターが店舗や購買データを個客識別マーケティングとAXへつなぐ

「顧客」ではなく、一人ひとりの「個客」を見る

売上を合計だけで見れば、今月いくら売れたかは分かります。しかし、誰が、いつ、何を、どの組み合わせで購入し、その後どう変化したかまでは分かりません。個客識別マーケティングは、匿名の集団を一括りにせず、一人ひとりの行動と関係を理解する考え方です。

よく購入する人、初めて来店した人、しばらく離れている人、特定の商品を好む人。同じ案内を全員へ送るのではなく、その人に必要な情報を、適切な時期と方法で届ける。個客への理解が深まれば、値引きだけに頼らず、満足、再来店、長い関係を育てられます。

ただし、個客識別は監視ではありません。利用目的を明確にし、本人の安心、個人情報保護、権限管理を守ることが前提です。便利さと安心を両立させて初めて、データは信頼へ変わります。

2冊の本に通じる、ジャンガ・テックの原点

劉桂栄著『みんなのバックオフィスDX――24時間働く給料ゼロ円』表紙
全社員で進めるDXのロードマップ
劉桂栄著『店長さん!お客を区別すると儲かりますよ!』表紙
個客識別マーケティングの実践

『店長さん!お客を区別すると儲かりますよ!』で伝えたのは、お客様を同じ一人として扱うのではなく、購買行動や関係の違いを理解し、優良な関係を育てる経営です。これは、現在の個客識別マーケティングの原点です。

『みんなのバックオフィスDX――24時間働く給料ゼロ円』で伝えているのは、ITが苦手でも全社員で進められるDXです。デジタル化自体を目的にせず、繰り返し業務を仕組みへ任せ、人がより価値の高い仕事へ移る。これはAX時代の人とAIの役割設計へ続いています。

一冊は「個客を見る力」、もう一冊は「業務を仕組みにする力」。その二つをデータでつなぐのがジャンガコネクターです。

DXで「見える化」し、AXで「次の行動」まで進める

DXは、紙や分断された業務をデジタルでつなぎ、情報を見える化し、判断を速くする変革です。ジャンガコネクターでデータが正しくつながると、企業は過去と現在を同じ基盤で把握できるようになります。

AX(AI Transformation)では、その基盤をAIが活用します。AIは個客の変化を検知し、次に必要な提案を考え、担当者へ知らせ、許可された範囲で施策を実行し、結果から学びます。人が毎回すべてを探して指示する段階から、AIが目的に沿って仕事を前へ進め、人が重要な判断と責任を担う段階への変化です。

CONNECT

つなぐ

分散した業務とデータを、意味が通じる状態で連携する。

DX

見える・判断する

現場と個客の変化を可視化し、経営判断へ変える。

AX

提案・実行する

AIが目的を理解し、人と確認しながら次の行動を進める。

技術スキルが信頼へ変わる5つの条件

  1. 1.業務を理解する:接続方法だけでなく、誰が何のために使う情報かを理解する。
  2. 2.正確さを守る:データの一致、更新、例外を確認し、間違いを次の業務へ流さない。
  3. 3.止めない:監視、バックアップ、復旧、サポートを含め、運用を継続する。
  4. 4.人を守る:個人情報、権限、承認、記録を設計し、安心を技術で支える。
  5. 5.改善を続ける:導入して終わらず、現場と顧客の変化に合わせて仕組みを育てる。
劉桂栄と技術・運用チームがスキルを顧客の信頼へ変える

信頼は、説明ではなく運用の積み重ねで生まれる

システムは、完成した瞬間より、使い続ける時間の方がはるかに長いものです。お客様が本当に評価するのは、華やかな機能だけではありません。毎日正しく動くこと、困った時に相談できること、制度や事業が変わった時に対応できることです。

ジャンガ・テックが100%自社開発にこだわり、現場の声を受けながら改善を続ける理由もここにあります。開発、導入、運用、サポートを分断せず、一つの責任として持つ。技術者のスキルをお客様の安心へ結びつける。その積み重ねが、長く選ばれる信頼になります。

AX時代にも、中心にいるのは人

AIが自律的に動く時代ほど、目的と価値観が重要になります。個客へ何を届けたいのか、社員の時間を何に使いたいのか、企業として守るものは何か。これを決めるのは人です。

ジャンガコネクターがデータをつなぎ、個客識別マーケティングが一人ひとりへの理解を深め、AXが次の行動を速くする。この三つを人間中心の仕組みとして統合することで、AIは単なる効率化ツールではなく、お客様と企業の信頼を育てる力になります。

創業から続く革新とは、技術を追いかけることではありません。技術スキルを、人と企業を幸せにする信頼へ変え続けることです。

関連情報・参考資料

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データを、信頼と成果につなげる第一歩

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