SURUPAs Column
【健康経営】座りすぎが認知症リスクに?法改正×DXで変わるバックオフィスの働き方
近年、働き方改革の進展とともに、「健康経営」という考え方が企業経営の重要テーマとなっています。特にバックオフィスや現場作業者のデスクワーク業務においては、表面上は大きな負荷が見えにくく、長時間のデスク...
近年、働き方改革の進展とともに、「健康経営」という考え方が企業経営の重要テーマとなっています。特にバックオフィスや現場作業者のデスクワーク業務においては、表面上は大きな負荷が見えにくく、長時間のデスクワークによる健康リスクが蓄積しやすいという課題があります。
その中でも近年注目されているのが「座りすぎ」です。従来は運動不足が問題視されてきましたが、最新の研究では、日常的に運動をしている人であっても、長時間座り続けることで健康リスクが高まる可能性が指摘されています。
法改正の流れと企業に求められる対応
今後予定されている労働基準法関連の改正や、労働安全衛生の強化の流れにより、企業にはこれまで以上に「従業員の健康確保」に対する責任が求められるようになります。
長時間労働の是正はもちろんのこと、メンタルヘルス対策や職場環境の改善に加え、「身体的な健康リスクの低減」も重要なテーマとなってきています。
特にデスクワーク中心の職場では、「業務上問題がない=健康上も問題がない」とは言えない時代に入っています。
つまり、これからの人事制度は単なる勤怠管理や労務管理にとどまらず、「健康状態を前提とした働き方設計」が求められる段階に入っていると言えるでしょう。
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座りすぎがもたらす認知症リスク
近年の研究では、長時間座る生活習慣が認知機能の低下と関連する可能性が示唆されています。特に1日8時間以上座る生活が続く場合、認知症の発症リスクが上昇するという報告もあります。
ここで重要なのは、「運動しているから大丈夫ではない」という点です。たとえ週に数回運動していたとしても、それ以外の時間を長時間座って過ごしている場合、その影響を完全に打ち消すことは難しいとされています。
つまり、重要なのは「運動量」ではなく、「座っている時間をいかに減らすか」という視点です。
バックオフィス業務では、パソコン作業や事務処理が中心となるため、意識しなければ自然と座り続ける時間が長くなります。この構造的な問題に対して、企業側の仕組みづくりが不可欠です。
CESでも注目される健康テックの進化
世界最大級のテクノロジー展示会であるCESでも、近年は「ヘルスケア」「ウェルビーイング」をテーマとした製品が数多く登場しています。
具体的には、長時間座っていることを検知して通知するデバイスや、姿勢改善をサポートするチェア、立ち作業と座り作業を切り替えられる昇降デスクなど、オフィス環境を改善するテクノロジーが進化しています。
- ・着座時間を可視化するウェアラブルデバイス
- ・姿勢を自動補正するスマートチェア
- ・スタンディングワークを支援するデスク
これらは単なるガジェットではなく、「働き方そのものを変えるインフラ」として位置づけられ始めています。
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バックオフィスの効率化と健康促進は両立できる
これまでバックオフィスでは、「効率化=無駄を省く」「座って集中する」という考え方が主流でした。しかし今後は、「効率化と健康促進を同時に実現する」という発想が重要になります。
例えば、以下のような取り組みが考えられます。
- ・PC作業時間を削減するAIやITサービスの活用
- ・一定時間ごとに立ち上がるリマインド機能の導入
- ・社内コミュニケーションを意図的に対面化する動線設計
- ・業務の合間に軽いストレッチを取り入れる仕組み化
これらは一見すると非効率に見えるかもしれませんが、結果的には集中力の維持や生産性向上につながるケースも多く報告されています。
健康への配慮はコストではなく、「生産性向上への投資」と捉えることが重要です。
人事制度として取り組むべきポイント
こうした流れを踏まえると、企業としては単発の施策ではなく、人事制度として継続的に取り組むことが求められます。
- ・社内作業や現場作業における業務把握
- ・健康指標の可視化(座位時間・活動量など)
- ・評価制度への反映(健康行動の促進)
- ・DXを活用した業務効率化との連動
特にDXの活用は重要です。業務のデジタル化により無駄な作業を削減する一方で、創出された時間を「健康的な働き方」に再配分することで、企業全体のパフォーマンスを高めることができます。
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まとめ:これからのバックオフィスは“健康設計”が鍵
これからの時代、バックオフィスは単なる「支える部門」ではなく、企業の持続的成長を支える戦略部門へと変化していきます。
その中で重要となるのが、「健康を前提とした働き方設計」です。座りすぎという一見些細な問題も、長期的には大きなリスクとなり得ます。
法改正の流れ、テクノロジーの進化、そして働き方の変化を踏まえ、今こそバックオフィスのあり方を見直すタイミングと言えるでしょう。
効率化と健康促進を両立させることで、従業員一人ひとりが最大限のパフォーマンスを発揮できる環境づくりが、これからの企業に求められています。
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