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SURUPAs COLUMN|2026.09.05

DX・AX時代は、機能より先に「目的」を共有する

新しい画面や機能をつくる前に、私たちは「何のために」「お客様の何を解決するために」つくるのかを共有できているでしょうか。社長の思いを社員の判断基準に変え、一人ひとりの力を組織の力へつなげるために、いま必要な言語化を考えます。

会社の目的と未来を社員へ伝えるジャンガ・テック代表・劉桂栄のイメージ

社長の思いは、言葉にして初めて組織の力になる

会社には、売上目標や事業計画だけでは表しきれないものがあります。なぜこの会社をつくったのか。お客様にどのような価値を届けたいのか。社員にどのように成長してほしいのか。そして、会社をどのような未来へ進めたいのか。それが社長の思いです。

社長は毎日、会社、お客様、社員、社会の変化について考えています。そのため、自分の考えは伝わっていると思いがちです。しかし、社長の頭の中にあるだけの思いは、社員の判断や行動にはなりません。経験も立場も担当業務も違う社員に伝えるには、分かりやすい言葉にし、具体例とともに何度も伝え続ける必要があります。

理念は掲げるだけでは浸透しません。「今日の仕事で、どのような行動になるのか」まで言葉にして、初めて組織の共通言語になります。

DX・AX時代は、機能より先に「目的」を共有する

DXからAX、さらにTXへと変革が進む今、社長の思いを言語化することは、経営理念を伝えるためだけのものではありません。製品、画面、一つひとつの機能、社内の仕事の進め方まで、すべてに「何のために行うのか」という目的が必要です。

新しい機能をつくるとき、最初に決めるのはボタンの位置や入力項目ではありません。この機能は何の目的で誕生するのか。お客様のどの困りごとを解決するのか。どの作業を減らし、どのような時間を生み出すのか。利用後にどのような状態を実現したいのか。そこまで具体的に言葉にすることが出発点です。

入力作業を減らす

社員が単純な転記から離れ、本来の判断や対話に集中できる時間を生み出します。

見落としとミスを防ぐ

必要な情報を必要な人へ届け、確認漏れによる手戻りやお客様の不安を減らします。

属人化をなくす

担当者だけが知る情報を組織で共有し、誰でも安定した対応ができる状態をつくります。

判断を速くする

散在するデータをつなぎ、現場と経営が必要な情報をすぐ確認できるようにします。

社員一人ひとりがAIを活用しながら能力を高める職場

個人の能力向上を、同じ目的で組織力へ変える

これからの時代、社員一人ひとりがAI活用力、思考力、判断力、コミュニケーション力、専門知識を高めることは欠かせません。しかし、優秀な人がそれぞれ違う方向へ走れば、個人の力は分散し、会社全体の力にはなりません。

「私たちの会社は何のために存在するのか」「お客様へどのような価値を届けるのか」「私はその中でどの役割を果たすのか」が共有されれば、社員は自分の成長を会社とお客様の成長へつなげられます。一人の知識をみんなの知識にし、一人の成功を組織の仕組みにし、一人の経験を次の世代へ渡すことができるのです。

  1. 1.理解する:社長の思いと仕事の目的を、自分の言葉で説明できるようにする。
  2. 2.置き換える:自分の担当業務で、お客様の何を解決するのかを具体化する。
  3. 3.行動する:目的を判断基準にし、指示を待つだけでなく自ら改善する。
  4. 4.共有する:学びと成果を部門の壁を越えて伝え、再現できる仕組みにする。

開発・営業・サポート・AIを一本につなぐ

製品の価値を正しく届けるには、開発部門だけが目的を理解していても十分ではありません。開発はお客様の課題を解決するために機能をつくる。営業は機能の数ではなく、解決できる課題と導入後の変化を伝える。サポートは、お客様が実際に価値を得られるまで伴走する。管理部門は、その活動が円滑に進む仕組みを整える。すべてが同じ目的でつながる必要があります。

目的が共有されなければ、開発した機能と営業が説明する価値が一致せず、お客様の声も正しく開発へ戻りません。修正、確認、説明のやり直しが増え、仕事が進まない、効率が悪い、期待したものができないという問題につながります。これは社員の能力だけではなく、目的を言語化し共有する経営とマネジメントの課題です。

朝礼、会議、社員教育、評価制度、営業資料、サポート記録、社内ニュース、動画、AIアバターなど、あらゆる接点で同じ目的を繰り返し伝える。その積み重ねが、部門を越えた共通の判断基準をつくります。

一人ひとりの力とAIが同じ目的に向かい大きな組織力になる様子

AIへの指示にも、目的の言語化が必要になる

AX時代には、社員だけでなくAIに対しても目的を明確に伝える必要があります。AIは指示された作業を速く処理できます。しかし、「誰のために」「何を解決するために」「どのような結果を目指すのか」が曖昧であれば、期待した答えは得られません。

何をつくるかより先に、なぜつくるのかを伝える。どの機能を追加するかより先に、お客様の何を解決するのかを共有する。この順番は、人への指示でもAIへの指示でも同じです。社長の思いと事業の目的が明確なら、社員もAIも同じ方向へ力を発揮できます。

思いを、製品と行動に変えていく

社長の思いを言語化することは、美しい言葉をつくることではありません。社員が理解し、自分の仕事に置き換え、製品やサービスとしてお客様へ届けることが本当の目的です。

社長の思いが社員の判断基準になり、社員の判断が画面や機能になり、その画面や機能がお客様の課題を解決する。お客様の喜びが会社の成長へつながる。この流れができて初めて、個人の能力は組織の能力へ変わります。

私は、社員一人ひとりが自分の能力を高め、自信を持って活躍してほしいと考えています。そして、その力を個人の中だけにとどめず、仲間と共有し、お客様、社会、会社の未来のために生かしてほしいと思っています。

DX・AX時代に求められるのは、単に新しい技術や機能を増やすことではありません。「誰のために、何を変えるのか」という目的を明確にし、人とAI、製品とサービス、会社とお客様を一つの思いでつなげることです。思いを伝え、目的を共有し、具体的な行動と機能へ変え、お客様の問題を解決する。その積み重ねこそが、会社をより強く、より価値ある組織へ成長させます。

株式会社ジャンガ・テック
代表取締役 劉 桂栄

PURPOSE-DRIVEN DX / AX

目的から始める業務改革へ

SURUPAsは、画面や機能を増やすだけではなく、お客様が抱える業務の分断・属人化・ミスを解決し、人が本来の仕事に集中できる仕組みをつくります。